相続は、死亡した人の権利と義務の承継です。つまり、遺産には銀行預金や不動産、株式等のプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれています。遺産調査の際には、この両方について入念に調査する必要があります。
遺産調査の結果、プラスの財産がマイナスの財産を上回る場合、相続すれば利益になりますので、問題はないでしょう。この場合、「単純承認」を行います。では、マイナスの財産がプラスの財産を上回った場合はどうでしょうか。この場合では、相続を行うことで相続人が損をすることになってしまいます。そこで、相続人が行うのが、「相続放棄」です。
相続放棄とは、相続の権利を一切放棄する意思表示です。これによって、被相続人の債務の弁済等を免れることができます。なお、相続放棄は一度行うと相続の開始時(被相続人の死亡時)にさかのぼって効力を生じ、後から取り消すことはできません。
では、財産の総額がプラスになるかマイナスになるかわからないという場合はどうでしょうか。この場合では、プラスになるのであれば相続したいが、マイナスになるのであれば相続したくないというのが相続人の本音でしょう。ここで考えるべきなのが、「限定承認」です。
限定承認とは、相続財産のプラスの額の範囲内で、マイナスの財産の責任を負うという意思表示です。つまり、被相続人に借金があっても、相続人は相続で得た金額の限度で返済すればよいということです。
単純承認には特に意思表示は必要ありませんが、相続放棄や限定承認には意思表示が必要です。意思表示は、被相続人の死亡後から3か月以内に、家庭裁判所で行います。これを見越して、遺産調査は早めに進めておきましょう。
当職は、東京を中心に一都三県で法律相談を行っております。遺言書の作成や生前贈与のような事前の準備から、遺産分割、名義変更まで、相続に関わることでわからないことがあればお気軽にご相談ください。初回相談30分無料のサービスも提供しております。
相続の種類
ひろせ法律事務所が提供する基礎知識
-

離婚調停の流れや注意点...
離婚調停は、裁判官や調停委員が仲介して夫婦の離婚条件を話し合う手続きです。 ...
-

別居中の生活費を請求するには
民法において、「夫婦は、…婚姻から生ずる費用を分担する」ことが規定されています(民法760条)。この規...
-

将来受け取る退職金は財...
夫婦が離婚をする場合に、紛争になってしまいがちな取り決めとして、財産分与があります。 中でも、退...
-

法定相続人の範囲
遺言のない場合に相続の権利を得る人を、法定相続人といいます。 ■配偶者 まず、被相続人の配偶者は必ず...
-

高齢者後見とは
成年者は、未成年者ではないため、未成年者を保護するための制度は適用されません。(民法4条) もっとも...
-

返還された過払い金に税...
■過払い金の元本には税金はかからない 2010年6月17日以前にカードローンを利用して金銭を借り入れた...
-

相続の種類
相続は、死亡した人の権利と義務の承継です。つまり、遺産には銀行預金や不動産、株式等のプラスの財産だけで...
-

高齢者後見に関する相談...
高齢者後見に関する相談を弁護士に依頼するメリットには、以下のようなものがあります。 ■後見制度を使う...
-

不動産の明け渡し・立ち退き
例えばマンションの住人が家賃を半年ぐらい滞納し、支払ってくれないのなら立ち退いて欲しいと感じるのはもっ...
よく検索されるキーワード
-
成年後見・高齢者後見に関するキーワード