相続とは、人の死亡に伴ってその人が有していた一切の権利義務を承継することをいいます。相続により財産を取得する人を「相続人」、死亡した人を「被相続人」といいます。
相続の具体的な方法は、遺言がある場合とない場合で変わってきます。
■遺言がある場合
遺言がある場合、相続は原則的に遺言に従います。つまり、遺言の内容通りの人物が、遺言の内容通りの財産を承継することになります。ただし、その例外として「遺留分」というものがあります。
遺留分は法定相続人に最低限認められた相続分のことです。相続は被相続人の意思に従うのが原則ですが、残された家族の期待も保護しなくてはなりません。そこで、被相続人の意思を尊重しつつも、その家族に最低限の保障を与えたのが遺留分という規定なのです。
遺言により遺留分が侵害された場合、法定相続人は「遺留分減殺請求」を行うことができます。
■遺言のない場合
遺言がない場合は、法定相続人が法定相続分を取得することになります。これらは民法第900条に規定されています。
法定相続人は、「配偶者」や「子」といった続柄に基づいて相続人となります。そして、そうした続柄に応じて法定相続分に規定されただけの財産の割合を取得します。
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