遺言のない場合に相続の権利を得る人を、法定相続人といいます。
■配偶者
まず、被相続人の配偶者は必ず法定相続人となります。他の法定相続人が誰になるかによって法定相続分は変化しますが、いずれの場合でも法定相続分は相続人の間で最大になります。
■配偶者以外
配偶者以外に法定相続人となりうるのは、被相続人の子・直系尊属・兄弟姉妹です。このなかで、優先順位の最も高いものが法定相続人となります。優先順位は、①子、②直系尊属・③兄弟姉妹となっています。
被相続人に配偶者がいれば、配偶者+子、配偶者+直系尊属、あるいは配偶者+兄弟姉妹という形で法定相続人となります。
配偶者+子の場合、法定相続分は2分の1ずつになります。配偶者+直系尊属の場合には、法定相続分は2:1の比となり、配偶者+兄弟姉妹の場合は3:1となります。なお、「子」や「直系尊属」、「兄弟姉妹」といった同一の地位に複数の人がいる場合には、その地位に認められた法定相続分の中で財産をさらに等分することになります。
配偶者がいない場合は、優先順位の最も高い地位の者が単独で相続します。
当職は、東京を中心に一都三県で法律相談を行っております。遺言書の作成や生前贈与のような事前の準備から、遺産分割、名義変更まで、相続に関わることでわからないことがあればお気軽にご相談ください。初回相談30分無料のサービスも提供しております。
法定相続人の範囲
ひろせ法律事務所が提供する基礎知識
-
不動産の明け渡し・立ち退き
例えばマンションの住人が家賃を半年ぐらい滞納し、支払ってくれないのなら立ち退いて欲しいと感じるのはもっ...
-
未成年者への相続
■利益相反行為とは 未成年者が法律行為を行う際には、代理人を立てることが必要になります。これは、未成年...
-
家族信託と成年後見人制...
■家族信託とは 家族信託とは、財産を家族に預けて管理・運用してもらうことをいいます。 財産を預ける人...
-
婚姻費用分担請求
「婚姻費用」とは,別居中の夫婦の生活費や養育費などの婚姻生活を維持するために必要な費用のことをいいます...
-
遺言が無効になるケースとは
一般的に、遺言は遺言者の死亡の時からその効力が生じます(民法885条1項)。しかし、遺言者の死亡後に遺...
-
財産分与
結婚してから夫婦双方の収入によって貯めてきた財産を共有財産といいます。離婚の際、この共有財産を公平に分...
-
【モラハラ夫・妻と離婚...
配偶者によるモラハラにより苦しみ、離婚を考えている方もいらっしゃると思います。 もっとも、相手方...
-
返還された過払い金に税...
■過払い金の元本には税金はかからない 2010年6月17日以前にカードローンを利用して金銭を借り入れた...
-
ローンの有無によって変...
借金に困っており、自己破産を考えている方もいらっしゃると思います。 もっとも、自己破産をすると日...
よく検索されるキーワード
-
相続・遺言に関するキーワード
-
成年後見・高齢者後見に関するキーワード