03-5829-9744 事前にご連絡頂ければ時間外も対応いたします。
お気軽にお問合せください。
営業時間
平日 10:30~18:00

遺言書の執行

  1. ひろせ法律事務所 >
  2. 遺言に関する記事一覧 >
  3. 遺言書の執行

遺言書の執行

相続開始後、遺言が存在した場合は、相続は遺言により行われます。

遺言を執行するには、様々な手順を踏む必要があります。以下その手順について説明していきます。

遺言の存在が確認された後、公正証書遺言以外の遺言は、家庭裁判所において検認の作業を行います。公正証書遺言の場合は、検認の作業は必要とならず、すぐに相続の手続きを開始することができます。

そして、遺言に遺言執行者の記載がない場合は、基本的に相続人が遺言の内容に沿って相続手続きを行い、記載がある場合は、遺言執行者が相続の手続き及び遺言の実現に向けた作業を行うこととなります。

ただし、遺言執行者の記載のない場合でも、認知及び相続人の廃除が遺言の内容となっている場合は、遺言執行者の就任が必要となります。

尚、遺言執行者には、相続財産の管理や遺言の執行に必要な一切の行為を行う権利及び義務があります(民法1012条1項)。具体的に、以下のような行為を行うことができます。
■相続財産の引き渡し及び管理、相続財産の関係書類の引き渡し及び管理
■遺言執行の妨害をしている者がいる場合はその者の排除
■遺言執行に必要な訴訟行為
■遺言執行で財産の処分が必要なら、その処分や換価

遺言執行者は、相続開始と共に相続人が誰であるかの調査と相続財産の調査を開始し、調査完了後に相続財産の財産目録を作成して相続人に交付しなければなりません(民法1011条1項)。

また、遺言執行者は、相続人や受遺者にも就任することができ、逆に遺言執行者になれない者は未成年者又は破産者に限られます(民法1009条)。

遺言執行者の選任は、遺言執行者の了解を得ていなくても遺言に記載でき、選任された者は遺言執行者を辞退することもできます。

ひろせ法律事務所は、1都3県を中心に、離婚、相続、遺言・成年後見、債務整理、高齢者(後見関連)に関する相談を重点的に承っております。
個々の方々に、何がベストな選択であるかを探りながら相談を行いますので、お困りの方はお気軽にご相談ください。

ひろせ法律事務所が提供する基礎知識

  • 親権と監護権

    親権と監護権

    ■親権とは 親権とは、父母の養育者としての地位・職分から導き出される権利義務を総称したものを指します。...

  • 離婚後の氏と戸籍

    離婚後の氏と戸籍

    ■離婚による復氏 民法では、750条で「夫婦は、婚姻の際に、定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」...

  • 離婚の種類と手続き

    離婚の種類と手続き

    離婚と一口に言っても、実は4つの種類があります。 1つ目は、「協議離婚」です。 夫婦が話し合いによって...

  • 遺言書の作成

    遺言書の作成

    遺言書を作成する前に、自身が所有している土地・建物や、株式などの有価証券といった財産がどれだけあるかを...

  • 内縁の妻(夫)に相続権はある?

    内縁の妻(夫)に相続権...

    相続の際、内縁の妻(夫)は原則的に遺産を相続することができません。その理由などを以下にご紹介します。 ...

  • 個人再生をすると保証人にはどんな影響がある?注意点も併せて解説

    個人再生をすると保証人...

    個人再生とは、債務整理の1つの方法です。 自己破産と違い、大切な資産を失うことなく債務を減額でき...

  • FXでできた借金は自己破産で解決できる?

    FXでできた借金は自己...

    FXなどの資産運用で発生した借金が原因で自己破産することは出来るのでしょうか。自己破産をするためには、...

  • 相続の種類

    相続の種類

    相続は、死亡した人の権利と義務の承継です。つまり、遺産には銀行預金や不動産、株式等のプラスの財産だけで...

  • 遺言書の検認とは?手続きの流れや弁護士に依頼するメリットなど

    遺言書の検認とは?手続...

    遺言書には、相続が起こった後で検認が必要なものと不要なものがあります。 検認が必要なのは、法務局での保...

よく検索されるキーワード

ページトップへ